速報20)2011年12月の地震予報
2011年12月15日 発行
10月に活発化した海溝外地震(速報18・19)は,11月9日(図34左および右中9-1)を最後に終息したが,宮城県沖では4月7日M7.2(図34左および右中のoOsk)の震源域で活動が活発化し,再来の心配される「宮城県沖地震」に警戒を要する.
3月11日の東日本巨大地震の本震後,殆ど地震の起こっていなかった本震(図34左および右中のMain)と前震域で12月8日に正断層型地震M4.6(図34左および右中の8-1)が起こり,新たな段階に移行した.T軸の方位は東北東方向(50°)でプレート沈み込み方向と斜交している.
また,鹿島小円域の関東地方と浜通の地震活動の初動震源が多数報告されている(図35左および右下)ことは,浜通の震源がその範囲を拡大し新たな様相を見せ始めていることを意味する.関東地方での地震活動に警戒を要する.