月刊地震予報135)2020年12月の月刊地震予報

1.2020年11月の地震活動

気象庁が公開しているCMT解によると,2020年11月の地震個数と総地震断層面積のPlate運動面積に対する比(速報36)は,日本全域で9個0.042月分,千島海溝域で0個,日本海溝域で3個0.315月分,伊豆・小笠原海溝域で3個0.282月分,南海・琉球海溝域で3個0.042月分であった(2020年11月日本全図月別).日本全域総地震断層面積比は2020年7月に1.5割に減少し,2020年8月に0.5.割以下まで減少し,9月に1割台に回復したが,10月には0.5割に戻り,11月にも0.5割以下であった.
最大は2020年11月7日小笠原海溝外の太平洋Slab内地震M5.9Tであった.日本全域のCMT総地震断層面積規模はM6.3でM6.0以上の地震はなかった.

2.謎の歪蓄積個所と2020年12月の月刊地震予報

2020年7月からPlate運動による歪の1割程度しか地震活動として解放されず,9割が蓄積されていることになる.第3波の新型Corona禍が襲う日本列島の地震への警戒を怠ることはできない.