月刊地震予報132)2020年8月の静穏化,2020年9月の月刊地震予報

1.2020年8月の地震活動

 気象庁が公開しているCMT解によると,2020年8月の地震個数と総地震断層面積のPlate運動面積に対する比(速報36)は,日本全域で7個0.038月分,千島海溝域で0個,日本海溝域で3個0.146月分,伊豆・小笠原海溝域で2個0.056月分,南海・琉球海溝域で2個0.024月分であった(2020年8月日本全図月別).日本全域総地震断層面積比は2020年7月に1割半に減少し,2020年8月に0.4割まで減少した.
 最大地震は2020年8月6日茨城沖島弧地殻・太平洋Slab衝突地震M5.6P深度54(Slab深度+31)kmであった.日本全域のCMT総地震断層面積規模はM5.9でM6.0以上の地震はなかった.

2.2020年9月の月刊地震予報

 2020年8月は,2020年1月以来7カ月ぶりにM6.0以上の地震がなかった.これが静穏期の始まりなのか,嵐の前の静けさなのか分からないが,新型Corona禍と豪雨の続く日本列島を襲う地震について警戒を怠ることはできない.